マイナス金利とは
マイナス金利とは、読んで字の如く、金利がマイナスになる現象を指します。金利とは、平たく言えば、お金を貸し借りする際に発生する使用料、あるいは賃貸料みたいなものと考えてよいでしょう。
金利は元金に対する利息の程度によって決められ、金利は金融機関によってまちまちに設定されています。つまり、銀行や消費者金融からお金を借りた際に払う、ある種の手数料と捉えられるのです。
そして、マイナス金利とは、銀行や消費者金融から借りたときに発生する使用料を取られないどころか、逆に銀行や消費者金融がこの使用料をお金を借りた人に支払ってくれると考えてよい経済現象と言ってよいのです。
しかし、一般的な金融取引において、実際に銀行や消費者金融がマイナス金利分をお金を借りた人に払ってくれることはないので、現実的な意味から言えば、マイナス金利のメリットを私たちが銀行や消費者金融から直接享受できることはありません。
マイナス金利が起きるのは超低金利状態が長く続いたりする場合に、短期金利が一時的にマイナスになることがあり、この状態をマイナス金利状態と言います。
さらに言えば、名目金利と実質金利との兼ね合いからマイナス金利が起きます。インフレによって物価の上昇率が高くなり続けると、預金が低金利であった場合に名目的にはプラスの金利であっても、インフレ率と掛け合わせると実質的な金利はマイナスになってしまうことで、これをマイナス金利と言うのです。
マイナス金利という意味で使われる場合は、この名目金利と実質金利との兼ね合いで用いられるのが普通と言ってよいでしょう。他方で、マイナイ金利にはメリットとデメリットの双方が考えられます。
メリットとして考えられることは、実質的にマイナス金利でなくても、低金利の状態が続いていることは確かなので、低金利であるメリットを狙って企業等が設備投資のために積極的に銀行から融資を受けることで経済全体の活性化が促されるといったことです。
他方で、デメリットとしては、低金利状態ですから、個人が銀行にお金を預けるインセンティブに陰りが出てしまうことで金融機関への貯蓄額が減ったり、低金利による先行きの不透明感ゆえにお金を説教的に使わなくなることでお金の流動性が鈍くなって商品の売れ行きが悪くなり全体の生産性が落ちてしまうことで経済が停滞してしまうことが予想されるのです。
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